秋と言うとキノコの季節。ヒマを見つけては山にはいるのが楽しみになりつつある私
ですが、まだまだ初心者。なかなか毒キノコの見分けは難しく近在のキノコ先生達に
いつもお世話になっています。マツタケは良く知っているのですが数も少なくまだ1
本も収穫した事がありません。見分け易くわりとよく採れるものにナラタケ、リコボ
ウなどがありますが味噌汁の具にすると最高!なかなかいけます。
キノコを採っていて間違いようないものといえばコウタケ(シシタケ)と紅テングダ
ケでしょう。コウタケは見たところまるで熊の毛皮のようでずっしりと肉厚、大きい
ものでは一抱えもありそうな、とても食べれる代物とは思えませんが、これをざくざ
くと切って炊き込み御飯にするとその芳しい香りと味は一度食べたら忘れられません。
香タケと言われる所以です。もうひとつ紅テングダケも絶対間違わないキノコです。
白雪姫なんかにでてくるような、可愛くて美しいキノコですが、どんな本で見ても猛
毒とかいてあります。ところが、ここだけの話ですが、これが食べると美味しくて大変!
バターでさっといためても美味、汁ものにも最高のだしがでて食感もしゃきっとして
こたえられない。ただ、調子にのって食べ過ぎると目が覚めたら高いところで気を失っ
ていたりするというので要注意!ひとり多くても1本くらいにしておきましょうネ。
特集:キノコ狩りは楽しい!も見てね!
信州といえば蕎麦というくらい長野の蕎麦は全国的に有名です。ここ大町でも休耕田を利用しての蕎麦の栽培は増えているようで、9月もなかば頃になると黄金色の稲と真っ白な蕎麦の花が田園を彩ります。
蕎麦が実を結ぶと何十本かを実の少し下辺りで三角錐のような形にまとめて天火で乾燥させます。そして、乾燥をおえるとシートの上で棒でたたいて実をおとし集めて保存。後は必要に応じて脱穀し製粉します。脱穀と製粉はやはり水車を利用してするのが一番のようで、特に製粉に関しては石臼でひく事でそば粉の温度の上昇を防ぎ、香り風味の劣化を抑えます。とはいいつつ最近では水車もめっきり減ってしまい大町の農家も美麻村の新行の水車で挽いてもらっているようです。(新行はこの辺りでは有名なソバ部落で地粉の手打ちはなかなか美味で評判です。)脱穀したてのソバの実は淡いもえぎ色でちょっと膨らみのあるカクカクした不思議な形をした3mmくらいのツブで、これをむきみといいます。
キャンプのソバ打ちは、まず、むき身を石臼で挽くところから始めます。ひきたてのほんのりもえぎ色した粉に小麦粉を2〜3の割り合いでまぜ素早くまとめて菊練りし約2mmくらいの厚さに大きくのばして、今度はそれを畳んでソバ切包丁でおなじく約2mmくらいに次々に切って行くと出来上がりです。あとは湯がいて食べるのを待つばかり。秋は新ソバ、ソバの一番美味しい季節です。採れ立てのソバを石臼で挽いて挽きたてを素早く打って湯がいて食べる。もちろん、紅テングダケで出汁をとったおつゆで、裏山のキノコのてんぷらなどをつつきながら。紅葉の中、新ソバで打つ手前ソバの味は本当に美味で格別です。皆さんもひとつお出かけになりませんか。
キャンプでは特にこの季節、宿泊された方を対象にソバ打ち体験教室を開いています。
ただ時間的な事で今は連泊のお客さんにしか体験してもらえず少し残念。
先日、シンラ7月号の特集「心を癒す宿20選」にキャンが取り上げられました。残念ながらこの7月号でシンラは休刊となりましたが、おかげさまでこの夏はお客様が結構いらして、キャンプも久しぶりに忙しっぽい夏になりました。やはりそこそこ人気の全国誌の影響は大した物と実感しました。その後、シンラ7月号が売り切れ在庫なしという事で見てみたいというお問い合わせが多くて、とりあえずCAMP NEWS で紹介させていただきます。(シンラは和製ナショナルジオグラフィック的な自然と環境と人間について掘り下げた記事が多くグラビアも美しくて愛読していたのですが休刊は実に残念。)
10/15日長野県知事選挙がありました。御存じのように田中康夫氏が当選しました。官の行政が40年続いてやっと、これが民の行政へ変わって行く良いスタートになってくれればいいと思います。田中さんのポスター貼リを少しだけ手伝った僕は、田中さんが、県に何のしがらみも持たず作家としての能力を持ち、金とはかかわりの無いところで行政の長として見識をもって、若さと感性で民と関わってくれるではないかと期待しています。何といっても若いというのが一番いいところで、本音で話すのの苦手な長野県人にぺログリのように情報を公開しまくって、大っぴらに個人が本音で主張でき話し合える建設的に議論しあえる社会そして行政、そんな県民総和の行政システムを作り上げてもらいたいです。